今日は蘇州でも知る人はいないくらい有名な、「盤門風景区」を散策してみました。


バス停「盤門景区北」から、徒歩3分、入り口の門が見えてきました。
この交差点、平日でも交通量が非常に多いので、横断歩道は特に注意して渡りましょう。

入り口の門を通過すると、すぐ瑞光塔が見えてきます。

「全国重点文物保護単位」お墨付きの、「瑞光塔」です。
さて、チケットを買って、早速中へ入ってみましょう。入場チケット代は25元です。

入ってすぐ、右側に姿を見せるのが、大きな牛の石像です。
注意書きに「登るな」と書いてありました、中国人は登ったりして写真を撮るのが大好きで、こういう注意書きが
してあるにも関わらず、よじ登って「ポージング」を決めて写真を撮っている姿を良く見かけます。
もう少しマナーがよくなってもらいたいものです。

入り口を入って正面にすぐ塔が見えてきます。

高さ約53.5m、以前にもご紹介した「北寺塔」が約76mなので、高さこそ低いものの、そのスケール感は立派です。

塔に入るのに別途入場料が必要です。大人6元、子供3元です。

こちらも中は、石仏がまつられてました。

しかし、基礎となっている木やレンガは、900年近く前の当時の物で、歴史を感じさせます。

外側はきれいにペイントされていますが、内部は昔の造りがしっかり残っています。
残念なのは、せっかく貴重な壁などに、たくさん落書きがしてあることです。どこの国でもこの問題はなくなりそうにありません、非常に残念でした。

天井の方も、ほぼ昔の状態で残っています。

こちらの塔の階段は、外周が狭いため、大人が一人やっとで通れる程度、また階段になっていますが、傾斜が70度くらいになっていて、注意が必要です。登れば登るほど、傾斜がきつくなってきます。

最上階まで上がると、中心部は太い丸太1本で支えられています。
一応最上階(7階)まで上がることが出来ますが、そこには何もなく、外の景色を楽しめるのは5階が最上階になりますので、一度5階まで降りることに。

5階からの景色も爽快です。ここから外に出られますが、手すりの高さが50cmほどしかないので、簡単に飛び降りれるほど危ないです。

正面には、「麗景楼」の姿も見えます。

北側からの眺め。左奥は「石路」のビル群、圧縮してしまった写真では、少し分かりづらいのですが、写真右端に、小さく飛び出している塔が「北寺塔」です。
さて、塔を降りて盤門へ向かいましょう。
この「瑞光塔」周辺は、綺麗に整備された公園のようになっていて、中はとても感じよく歩くことができます。

「鐘楼」と書いた看板を発見。

中には、大きな鐘がつるしてありました。重さが4トン、直径2.1m、高さ2.5mの大釣鐘です。
有料ですが、つくこともできます。3回で6元です。

園内は公園のようになっていて、整備も行き届いています。
まだまだ園内にはたくさん見るところがあります。ぜひゆっくり散策してみてください。



本題の「盤門」の方へ行って見ましょう。

盤門へは、「瑞光塔」の敷地から直接行くことになります。階段を上がって、坂を上ると門が見えてきます。

この坂を上がっていくと、城壁の上に出られます。

城壁の上(盤門)に到着しました。
ここで少し「盤門」についてお話をしましょう。
話は2000年以上昔、紀元前500年頃にさかのぼりますが、蘇州という都市(城市)が出来るときに、敵からの進入を防ぐ意味で、この門が作られました。
当時は蘇州の堀を取り囲むように合計8つの門がありましたが、現在ではこの「盤門」のみなります。
しかし、この門は、陸路と水路の両方を一括して制御できる特殊な門で、城市の守備、船や人の行き来の管理など当時の状況が非常に良く分かる面白い作りとなっています。

さて、盤門を上空から見た略図ですが、簡単に図のような作りになっています。
外堀から蘇州内部(市内)へ抜ける水路と、「呉門橋」を渡り、蘇州内部へ入る陸路の2つを同時に制御している門です。北側は陸路用の門、南側は水路用の水門が二つ並んでおり、陸路用の通路のちょうど真上に、敵からの侵入を監視する「楼閣」があります。
また、開閉できる門が陸路用で1つ、水路用に2つあり、水路用の門には、当時の役人が船の検査などのため
城壁から下へ降りれるようになっています。
それでは、この図を参考にしながら、「盤門」の様子を見てみようと思います。

ここは城壁です。当時は蘇州の堀を取り囲むように繋がっていました。ミニ万里の長城という感じでしょうか。
今は城壁は公園になっており、綺麗に整備されています。500mほどの城壁が残っています。

城壁の端は、凹凸や穴などがあり、ここから敵に向かって大砲や矢などを打ったと思われます。

楼閣の下にあるスペースは、敵を閉じ込めたり、足止めさせたりするスペースのようです。ここで敵を足止めさせ、上から集中砲火をするには絶好の場所です。

投石器のモデルが置いてありました。当時は敵の侵入に対して、投石器を使って応戦していたのでしょう。

陸用の「開閉門」跡です。当時はここにロープを巻いたクランクのようなものがあり、巻き上げたりおろしたりすることで、鉄板の門を上下にスライドさせて開閉していました。

金網でフタをされていましたが、当時の門の穴がありました。のぞいてみると、下の通路まで穴が開いていたのがわかります。当時はこの隙間に、鉄板が入っていたのです。

大砲のモデルもありました、当時はここから敵に向かって砲撃していたのでしょう。

封鎖されていて、降りることが出来ませんが、下へ通じる階段です。当時は門の役人が、通過する船などを検査するために、水門の下へ降りれるようになっていました。

こちらが水門用の開閉門です。こちらには分かりやすく巻き上げるものも付いていました。これでチェーンの下にある鉄板を上下させて、開閉していました。

水門用の門は、前と後ろ2つあります。船を閉じ込めたり、水位の調整などにも利用されるため、2つあったそうです。

こちらは、蘇州内部側から見た、楼閣と門。ここまで入ればもう安心。当時の蘇州市民はそう思っていたのでしょうか。

こちらは、水路の蘇州内部側から見た水門。当時はここを通って蘇州へ船が行き来していたのです。

ここが、閉じ込め場所、応戦場所、と思われる広場。この上から大砲や矢の雨が降ってきたら、ひとたまりもないでしょうね。

当時の様子が、良く分かり勉強になる興味深い門です。ぜひ訪れてみてください。
その6 瑞光塔と盤門を歩く
場 所:
移動距離: 基本的になし、(園内散策)
所要時間: 約2時間
費 用: 25元(寺内拝観料) 6元(塔拝観料)
お疲れ度: ★★★ (移動距離は表示していませんが、園内が広いので少し歩きます)
蘇州の園林とは違う、違った蘇州を体感できると思います。
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